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ヨルク=アンドレアス・ベッティヒャー チェンバロ&オルガン・リサイタル (2018/1/8)

このホールの改装後、初めての訪問である。
トイレが綺麗になった。
椅子が座り易くなった。

同行者からの誘いで来たので、それほど期待してはいなかったのだが、思いがけず端正なチェンバロ演奏である。

技術が多様で、そのいずれもが正確であり、表現が多様で、そのいずれもが音楽的である。

演奏の始めは、改装で少し音響が悪くなったかな、と思ったりもしたが、耳が慣れてくると、チェンバロの繊細な音のバランスも良く聴き取れ、全く問題なかった。

後半のオルガン演奏は、前半のチェンバロ演奏に比べるとやや大味かな、と始めは思ったりもしたが、オルガンの機能を総動員したかのような多種多様な表現に、次第に惹きつけられていった。

これなら、教会で聴けば、信者には、神の声も、悪魔の囁きも、聴こえたであろうし、天上に遊ぶ天使たちの姿も観えたであろう、とイメージさせてくれる演奏である。

中世ヨーロッパにおいて、オルガンばかりが発達したのも、この演奏効果を聴けば、頷ける。
当時の技術の粋をここに集中投入するだけの価値があったのだ。

これまで、ここで聴いたオルガン演奏は、正直、退屈であったが、この日の演奏は違った。
演奏者を選べば、このオルガンからは、これほどの表現を引き出せるのだ。

ヨルク=アンドレアス・ベッティヒャー チェンバロ&オルガン・リサイタル
2018年1月8日(祝)17時 武蔵野市民文化会館 小ホール
ヨルク=アンドレアス・ベッティヒャー(チェンバロ、オルガン)
第1部 チェンバロ
ケルル      トッカータ ハ長調
ケルル      パッサカリア ニ短調
フローベルガー ド.レ.ミ.フ.ァ.ソ.ラによる幻想曲
J.S.バッハ    ソナタ ニ短調 BWV964より アダージョ
第2部 オルガン
スイス・ルネサンス・オルガン音楽
J.S.バッハ    「高き天よりわれらは来たれり」によるカノン風変奏曲 BWV769
J.S.バッハ     前奏曲とフーガ ハ長調

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