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マーラー9番 by ワグネル (2017/3/10)

JRへの乗換駅で、きょうはやけにJR側から人が来るな、と思ったら、運行停止中であせったが、何とか間に合うことができた。

2曲目の冒頭のトランペットソロに、聴き覚えはあるが何だったかな、と思っていると、バイオリンが、1つ目の主題を演奏する。

その無限の宇宙空間に広がってゆくような響きは、まさしくワーグナーである。
きょうはワーグナーが聴けたな、という実感を持ったのは、数年前にティーレマンを聴いて以来である。

休憩を挟んで、マーラー。

しっかりとは演奏はされているのだが、マーラーらしい曲想に聴こえてこない。

6番であれほど素晴らしい演奏をした学生たちも、9番はハードルが高かったのかな、とうつらうつらしていると、心に染み入るようなバイオリンソロが聴こえてきて、ハッと目が覚める。

その美しいビブラートで覚醒したかのように、第二楽章からは、これぞマーラーという演奏になる。

バイオリンの野卑な響きも効いているし、第三楽章の破れかぶれな感じも良く出ている。

そして、最終楽章の、生命が次第に消えて行く流れも非のつけどころがない。

これまで実演で聴いた9番の中では、最高の演奏である。

個々の演奏もさることながら、聴いていてスコア全体がくっきり見えるように感じた箇所がいくつもあり、これは音のバランスが適切である、ということなのだろう。

このホールは、音響はそれほど良くないはずだが、そのことを全く感じなかった。

この辺は、ステージリハーサルでしか修正できないはずだが、ことによると、指揮者が、このホールの響きを良く知っていて、練習で、そのイメージのバランスを作り込んだのかも知れない。

特に、今回を最後にオーケストラを去る卒業生たちにとっては、有終の美を飾るにふさわしい演奏になった。

慶應義塾ワグネル・ソサイエティ・オーケストラ 第220回定期演奏会
2017年3月10日(金) 19時 横浜みなとみらいホール
指揮 大河内雅彦
シューベルト  「ロザムンデ」序曲
ワーグナー    「リエンツィ」序曲
マーラー      交響曲第9番 ニ長調

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